[入寮先が決まった日も、そんな状態は続いていた。決められた部屋を三度ノックして、招きいれられるや否や] ………1年の、レト・コンテスティ。[部屋の前に仁王立ちし、ぶっきらぼうに名乗って唇を尖らせる有様だった。視線を合わせようともしなかったから同室の先輩がどのような顔をしたかは分からなかったが、さぞ生意気そうな子供に映ったことだろう。]