[ 声が震えぬように、こみ上げる想いを呑み込んで、男は、もう1人の兄とも慕う相手になんとか笑顔を見せた ]ありがとうございます…ヨセフ…誰よりも兄上の心を理解してくれていたのは貴方だ。貴方がここにいらしてくれたら…兄上の魂も迷わない。きっと……そんな気がするんです。**