[飛行艦の話を出せば、アディリエルの思念がやや荒れる。小首傾げていたら、支援が必要かと問われた。>>*32] いえ。きょうだいの手を煩わせるものではありません。[仄かに喜色が差すのは、きょうだいと呼びかける度に胸が温かく満たされるからだ。] 箱舟に乗っているのは善き人間たちです。 攻撃されることは無いでしょう。[推論を述べる声にも、幸福の微粒子が漂っていた。]