[水と氷の相性は悪い。その意味をよく理解はしている。周囲の柊の葉へ撒いた水は、すぐさま凝固をはじめる。だが使いようでもあるかもな。凝固するまでに柊の葉へまとわりついた水は、凍りついた時、柊の鋭い氷刃をいびつな形に鈍らせる。氷華が何かを口にした気がした、けどこの極寒の中で音の抑揚が聞き取れない。どうくる、氷のガトリングか、更に極寒の結界か。水の力、蓮の力、いつでも対応できる様に、ぐ、と腰を屈めたのも束の間]