― いつかの朝・食堂 ―[まだ、食堂の座席が寮長席という名の、最前列一番右端じゃなかった頃。1つ下のダーフィトが隣に座っていたことがあった。側の寮生と話をしながらスープを飲んでいると、不意にダーフィトの身体が糸の切れた操り人形のようにぐらりと前へ揺れスープ皿にその綺麗な顔面をダイブしそうになっていた。慌てて身体を掴み、椅子の背もたれに背中を固定させると2、3発顔に平手打ちを喰らわせて、彼の目を醒まさせようと試みた]おい!しっかりしろ!聞こえるか!