人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


【赤】 雷華の族長 ガートルート

十分過ぎるほど生き急いでるか。
付き合ってやるよ、小僧。

[呆れたような物言いに、けれど語調は楽しげで。
振り下ろされる、得物を持つ右手を狙った一刃。男は、地に鎚頭を降ろすとそれを軸にくるりと半回転して、半分以上肉も骨も削げた左腕・・を刃に晒した。

スパン。
残った骨肉を断つ感触は、水刃を握るその手に届いたか。
小気味いい音で男の左腕が飛ぶ。
ついで、回転の勢いで太い尾を使い少年の足元を足止め程度に払った。

放物線を描いて落ちる左腕を、つま先で蹴り上げ口でキャッチする。]

ありがとな、ひゃまらったんら邪魔だったんだ

[切れた腕の纏う軍服の端を咥えたまま、にやりと笑い戦鎚を横に薙いだ。狙うはその胴。*]

(*34) 2015/10/10(Sat) 20:35:32

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