んなら、試してみろってんだ!
[挑発するかのような声>>*31に応え、風は一層強さを増す。
この力を直接攻撃に使うのは、滅多にないことだった。
尾羽や袖口の羽根を揺らす上昇気流に自身が飛ばされないよう、重量を掛けた足で一歩を踏み出す]
おらぁっ!!
[閉ざされた視界の中、先にノトカーが居た場所目掛け、大きく数歩踏み込んで幅広槍を突き出す。
砂嵐の中薄らと見えた影は、ぶつかる瓦礫により徐々に削られ、槍を中心に突き立てられれば一瞬で崩れ落ちた。
しかし、そこには実体あるものを刺した手応えはない。
勢いのまま数歩進めば、ノトカーの姿そのものがそこにないことも知れた]