人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


【赤】 独立解放軍盟主 ディーク

― 起つを決めた日(回想) ―

[起つ。
告げたのは、その言葉だけだった。

厳しくも忠実に守り扶けてくれた臣に手を伸ばす。
森の中よりついて来てくれた漢に手を伸ばす。

触れた先で響き合うのは、あの日の赤い都城。
燃えあがる炎に呑まれんとする光景は、
やがて旭日に映えて輝く城の姿に変わる。
炎の中より生まれる、新たな力強い姿へと。]


 おまえたちの力、存分に揮ってくれ。


[待たせた、と。微かに唇が告げた。]*

(*33) 2016/02/16(Tue) 18:38:32

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