ただ、で。 落ちるか![ここで後ろに飛び退けば、結局はまた繰り返し。ならば多少は無謀でも、ここは上から仕掛ける局面、との判断は早い] そう簡単にゃ、振り抜けねぇ、だろっ![何故そう思うかはわからない。でも、『前にも』そう思って切り込んだような、そんな覚えが微かにある。明確な記憶ではなく、身体が覚えている、感覚。上からの突き下ろし、狙うは先のように急所――ではなく。長柄支える、左の腕。*]