それから、ジムゾンさん。
[談話室にいた頃から、少し様子が変に見えたジムゾンに呼びかけた。]
生きていて欲しいと、人狼であるあなたに言うのは酷な話だと思っています。自分のエゴを押し付けているんじゃないか。そんな不安もあります。
でも僕は、今日あなたをかばったことは決して後悔しません。
僕は弱いから。自分より先にあなたが死んでしまったら、きっと耐えられなかったでしょう。
[それから弱々しく微笑む。]
僕はずっと見ています。これから先、ジムゾンさんがどうなるかを。あなたは決して一人ではありません。
[最期に人狼へそんな言葉を残して、狂い人は21年間の生命を終わらせた。]