[長柄と槍と化した鋼鞭のぶつかり合う音が、響き渡る]
ぐっ…っ!
[ぶつかり合う音は残響と冷気を舞わせて飛び散る。相殺するようにぶつけた衝撃はこちらも相当だ。ぶつけたら押し切るということはせず、衝撃にあわせて軽く身を引き棒の持ち手をずらし手首の返すが、素早い突きに、防ぐことは叶わず横合いから弾くように切り替え、脇腹を裂く痛みが走る中、手はとめない。]
…氷の術者が接近戦を挑むのは信頼ということですか
[水の加護を得ていたクレステッドをみながらそう口にしつつ、オブジェを腰に戻し両手で長柄は左の突きをはじくようにどけた動きをそのままに後長柄はぐるりと回転するように動かし、旗布が伸びる。
それはクレステッドの右腕へと絡みつけんとする護りと拘束の動きとなる*]