...っ![ 抜き放った刃に霧はそのまま纏い付き、ディークの腕を這い上るようにしてその身体に絡みついた ]こ、の...何を...!?[ 視界が霧に閉ざされ、意識が重く沈んでいく ]く...あ...っ![ 息が詰まり、がくりと膝が崩れ、前のめりに倒れそうになって、咄嗟、地面に刀を突き立てて身を支えた。だが、身を包んだ霧が頭の中に侵入してくるかのように、意識は混濁していった ]