おおぉぉぉぉぉーーー!!
[―――ガガガガガガッ!!
そんな音が響き渡る。明らかに硬質なもの同士がぶつかり合うような音。防ぐように受け止めたのは、×印に交差するように左の二の腕。小手の部分はなく明らかにその体の一部。
炎を纏うような熱量と鋼の肉体こそが最上の鎧だ。手甲も足甲も少なくとも...にとっては武器を受け止めるためのものではないのであるが、その衝撃の度合いを示すように、火花を散らし、足元が陥没する]
ぐっ…はっ……!……ふんっ!!
[追撃のような雷に苦悶の声があげかけたところで、己に喝を入れる]