[それから、指摘されたことに私も頬が染まったのは不可抗力]ごめんなさい、形振り構っていられなかったものだから。[言いながら、それ程遠くない場で半ば雪に埋もれている衣服に視線を向ける。少女がどんな力を持っているかの把握は結局出来ないままだったから、完全雪に溶け込む必要があったのだ、とは声に出すことは無く。彼女の肩から手を離し、次いで身体自体も離すと服の元へと移動して人目を凌げる程度の身支度を手早く整えた。小さな猫目が一部始終を映していたことには、気付かぬまま*]