私は――、ただ、彼が魔女になる事に何を求めたのか、知りたいと思っただけよ。[どんな理想を掲げて、この試練に挑んでいたのか。彼に限らず、試練の場でこうして出会う多くの魔女達が、何を思っているのか知りたい。だって、そうじゃなければ選べない。誰を残して、誰を脱落させるのか。この上なく傲慢に、まるで試験官を気取るかのごとく。彼の理由が尊いものだったら、とても惜しいから]