……。[フィオンの仇討と言う言葉には、暫しの沈黙を挟んでぷっと噴き出した。思いっきり笑いを堪える、失礼な声がひとしきり響き渡るだろう]違うわ。彼とは仇討を考えるような仲じゃないし、私はそこまで情熱的じゃないもの。[むしろ、それくらい情熱的であれたら、と思うくらいだ。曲がりなりにも、去年一年を同じクラスで過ごしたクラスメイト。言葉を交わした事も当然ながらあるし、友人と賑やかに過ごす彼を羨ましいと思っていた。それでも、エレオノーレの進む道を思えば、共に合格を目指すわけにもいかない]