……へぇ、「見えない何か」の正体はそれか。[粉塵や瓦礫を巻き込むことで、不可視が可視化される。その能力に気付き、ノトカーは思わず楽しげに口端を持ち上げた]とことん”風”に縁があるみたいだね、俺。[小さく呟いた声は風音の中にいるヤコブには届いたかどうか。ノトカーの脳裏には三人の男の姿が過ぎっていた]