[改めて相対するようにして見る。指し示す杖という指示棒に従うように群れる葉刃の群れ。]
こういうもてかたをする日がくるとは思わなかったね。
[緩く笑いながらオブジェを手に取り、魔力がこもる。
出でたのは煙でありそれは修練者の周囲を包み込む。その中に飛び込んだ葉の刃がどうなったか。修練者がどうなったか、目視で確認することはできないだろう。
音であれば肌を裂くような音が届きはしただろう。
その中に一つ、ひゅんっと風をきる音。
勢いよく投射された飛礫は巫女の杖を持つ手と抜くように放たれ、その少しの後に、駆ける音が響いただろう*]