は...やるじゃねえかっ![ 痛みが無いはずはなかったが、竜は、それに怯みはしなかった。メルヒオルが魔弾に怯まず反撃を見せた、まさにその「相手次第」の反応で、血濡れた腕を前に突き出すと、再び魔光を迸らせる。しかし、今度のそれは、相手に物理的な攻撃を仕掛けるのではなく、光そのもので目を眩ませるためのもの。質量を伴わない代わりに、強く激しい紅と碧の渦巻く光の奔流が、小柄な竜の体を覆い隠す勢いで輝いた。* ]