― 月の舞台 ―
[相対した雷鳥竜の讃える声>>*24に、ようやく色々の実感が湧く。
突然抱き締めるような行動が、礼を失するのではと気付くのも、彼の者から声を掛けられてからのこと>>*26。
そしてその時にはもう、感情の弾けるままになっていて]
ごめ……なさい……。
すごく、嬉しいのに……。
こうなるなんて思ってなかったから、どうしたらいいのかわからなくて……。
[思うがままを口にしつつ、雷鳥竜の言葉通りに彼の者の衣を濡らしていく。
そのような有様も受け入れるかのように、頭を優しく撫でる手があった>>*27]