人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


【赤】 魔王 テオドール

 ……。

[ テオドールは無言のまま、汚れていない方の手で、
 顔を覆った。
 イングリッドの言葉を聞いていた。 ]

 ……お前が、俺にカスパルの影を重ねていることは感じていた。

[ ソマリアランもとは思わなかったが。
 というか、あの放蕩者よりどう見ても俺の方が男前じゃないか、
 ……と思ったが黙っておく。
 最強剣士の名も、初めて惚れた女の心も、ソマリアランがいまだに持っていると思うと、
 この歳になっても、さすがに堪える。 ]

 今は違う……?
 そうか。

[ ため息をつき、顔を覆った手をずらして、
 言葉を押し込めるように口元を覆う。 ]

(*28) 2014/04/01(Tue) 01:19:13

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