[室内の風が緩く渦を巻く。
先のような吹き飛ばすためのものではなく、むしろこちらを中心に纏わりつくような動き。
それは粉塵や軽い瓦礫を巻き込んで、小規模な旋風へと変化していく。
尾羽がふわりと空気を孕み、持ち上がった]
目立つし周りが汚れるから、普段はあまりやらねぇんだけども――
[ついでに予備動作が長いから、というのは言葉にはしない。
が、相手が何かを感じ取り行動に移すくらいの間はあっただろう]
はあっ!
[こちらの視界もほぼ塞がれた状態ではあるが、旋風の中へ相手を巻き込むべく、槍を正面に構え前方へ突撃する**]