[弱い部分の、自分だ。嘘をつくのが下手で、不器用な褐色のうさぎ。仲間がすきで、仲間の体温がすきで、この森に来てから、群れて生きる喜びを久方ぶりに思い出した、元・ロー・シェン《褐色のうさぎ》だ][ほんの少し前に口にした言葉>>*23を反芻されて、双眸を瞠らせた。ああ、何故解ってしまうのだろう。刹那、苦味を帯びた笑みを露呈し]