[拡散させた水の礫は、翼ある者とて全ては避け切れまい。 それに対し主が選んだ行動は予想の外にあった。 距離を取るのではなく、急降下>>*17。 多少の傷は厭わず地に降りた幻燈師が光の矢を放つ。 避ける間もない攻撃に決着を覚悟した瞬間、閃光が視界を奪った][足音、弦の鳴り、そして到来する風の刃。 先程より小さいものなれど、それは次々に鎧に当たり、砕き、咄嗟に身を縮めたとはいえ顔や腕の素肌にも傷を刻みつつあった]