はっ、何処まで余裕ぶってられるかね!
[ゆらゆらと揺れる尻尾。
あくまで状況を愉しむという相手>>*21を、打ち崩さんと意気込む。
その相手の身は、影の足場に押し上げられ、次の瞬間にはこちらの頭上にあった]
なるほど――宙を翔けるのはおめぇも同じか。
[分散した影により生まれる足場。
ノトカーはこちらを翻弄するかのごとく、足場を蹴って縦横無尽に駆け回る。
その動きは視界を振り切り、そして左側から迫る鋭い気配と風を感じた]
んなら――"下"はどうだあっ!?
[素直に受けたなら、防御は間に合わぬタイミングの一撃。
しかし、左肩を鉤爪が掠めた瞬間、こちらの身は大きく下へ沈んだ。
単にしゃがみこんだのではない、巨大な重量を掛けられて屋根そのものが撓んでいたのだ。
そしてぎりぎり重量を耐え切った屋根が元に戻る瞬間、こちらも自身の重量を戻しながら床を蹴る。
重量を上方への加速に転化しつつ、下段にあった幅広槍を上へ向け、相手の胴を狙うべく振り上げた*]