……は。 んじゃ、ここはどうしたしまして、と返しとくかね。[切っ先と共に向けられた、皮肉めいた礼に微か、口の端を上げる。向けられる刃、知らぬはずのそれ。閉じた意識の奥がざわめくが、それが何を意味するかはわからないから、そのまま押し込んで] ……間合い的には、『紅雷』の方が楽なんだが、なぁ……。[抜けないんじゃ仕方ない、とそこは割り切っている。それに、この場合は小回りの利き易い『龍爪』の方が楽だろう、とそんな思考もあるからぼやきは続かずに]