あのくそ狐、どこまで一方的なんだよ...[ ぶつくさ言いつつも、ディークは手にした短剣を、ファミーユに向けて差し出した ]...これは、俺の師匠の形見の短剣の...多分幻みたいなもんだと思うんだが、護りの力はあるみたいだ。持ってれば、この世界を出るまで、貴女の身を護ってくれると思う。[ そこに嘘はないだろう、という直感は、その短剣を象った力の一端に、ディーク自身の血が使われた故のものかもしれない* ]