ええと……。
[色々と一段落がついた所で、師と共に湖から上がった主従の許へ赴く。
一応の立場上、言葉を掛けるべきかとも思ったが、師が代表するかのようにほとんどを語ってしまった>>*20。
それよりも威厳を持った語りを出来るかと言われると自信がない]
――神魔様ならぬ私には、祈ることしか出来ませんが。
この日相まみえ互いに力を尽くしたことを、生涯忘れることはないでしょう。
[そして彼らに祝福を与えるように、小さく祈りの言葉を唱えた。
かつて巫女の役目の一つとして、試練へ挑むに際し立ち寄った者たちへ、祝福を授けることがあった。
それと意味合いは違ってしまったが、彼らの前途を祝す形とはなるだろうか]