[仲間という単語をもう一度反芻し、そっと左右に首を振った。
暖かい響きのその言葉は、やはりセルウィンが彼らに抱く感情とはかけ離れている。
手を取り合い、仲よくゴールを目指すつもりはないのだ。
互いに利用しあうくらいが丁度良い。
抱く共感や知人としての情はあれど、それを前面に出すつもりはない]
私も、何かあれば協力しますよ、コンラート。
きっと、それが試練を生き残る近道でしょうから。
[ユーリエの言葉に賛同するようでありながらも、確実に距離を置いた響きで。
ぽつりとそう“声”を落として、それっきり口を噤んだ。
まるで、あえて自分の立ち位置を示すように*]