………。[やがてそれは傍から見て、悔しいのか、と聞きたくなりそうな表情へと変わっていく。今首筋に触れているのは牙ではなく只人の手で、相手が彼女じゃなければ、触れられているそこから真っ赤な華が咲いていたかもしれない可能性を考えると、ますます、心を揺さぶられそうになってくる。良くない方向に]別に、……好きにすればいい……んじゃない、かな。わたしも、“やつら”の思惑のせいで……死ぬなんてまっぴらごめんだし。[なんとか絞り出すようにそう告げた後、]