─ スラム街・路地 ──っ、や…っ![即座、地に着いたままの腕に重心を乗せて脚を振り上げたのは頭上を取られた事への警戒心。それと同時、膝下のベルトのフックに引っ掛けただけだった鎖が外れ、隣の家屋の壁を削りながら無軌道な動きで同じ様に振り上がる。円月輪を突き込まれると予測していた訳ではないから、その刃を止める事は叶わなかったが、鎖の動きが邪魔になってそれ以上の追撃は難しいだろう**]