[魚を頭に乗っけた使い魔と同じ顔をした、「主」が丁重に頭を下げている。>>*19その物腰の優雅さはかなり高い家柄の出を確信させるもの。立ち上がり音もなく彼に寄ると、薄ら、好も邪もない笑みで、] のう、あれらは多少緩いくらいが良い。 吾やそちくらいの術者なら、さほど優秀さを追う必要も無かろうの。[とグラスをくいと掲げた。彼女にしては珍しい、慰めにもにた発言だ。] 物足りなさそうな面をしとるの。[その側にいたギィには含んだほほ笑みを見せて問う。] ……ここも騒ぐか?