なにせ、アレは。 告死の宣を受けたにも関わらず、一度はそれをすり抜けた。 俺の影に干渉するという、何とも珍しい事をやってくれてな。 ま、手向けの華を捧げた以上、いずれは死《救い》は必ず与えねばならんが。[告死の宣を受けた──告死天使としての務めを果たすべき相手である、と。告げる声音は静かなもの。*] いずれにせよ、注意は必要だぞ、黙示殿。 油断していては、うっかりと空を塞がれかねん。