俺は人狼になっちまったことを怨んでたけどな
人工的にアースガルドに植えられたもんだし
でもま、今振り返れば、別に悪いもんでもなかったかな、とは
[あの時植えられていなければ、今頃アースガルドで野垂れ死んでたかもしれない。
革命軍にいたかもしれない。
それはわからないが、確実なのは。
養父には会えず、先代船長にも会えず、皆に会えずに終わってたのはわかるから。
だから、今となっては人狼に対する恨みは、20年前よりは薄れていた。
それが結果として、快楽に堕ちる要因になってしまってはいたが。]
そう言ってもらえるのは光栄ですねえ
……俺もここで独りはさすがに嫌だけどな
[揶揄るように言ってやろう。
この会話が何時まで続くかはわからないから。
できれば一緒のところに行ってやりたいが、自分の意思で動けないから、どうなるかなんてわからない。
もしかしたら研究所へ行くだろうし、全く別のところへ行くだろうし。
何て考えてたら、腕に触れられて>>*16]