[両腕を交差させ顔をかばいつつ、風に逆らわぬように更に大きく後方へ飛ぶ] 盾になりなさい![同時に発したその声に応じるように、瑞々しい広葉樹の枝葉が頭上から伸び、こちらと熱風を遮るように広がった。 剥き出しで熱に晒された手がひりつく痛みを訴えたが、まだ動かせない程ではない] ――厄介ですね。[しかし、この一撃で判明した相手の属性――恐らくは火だろう。 疑いようもなく不利な相手] だからと言って、負けが許されるはずもない。