……撤退するというなら、私も追わぬよ。未だ、この地の核を追う者もいるようだし、そちらに当たらねばならぬからねぇ。[中心部へ向けて駆ける者の気配は、感じているから、さらりとそう告げて]……ああ。ファミィ……私の同胞が、一つは抑えた、と言っていたからねぇ。もしかしたら、こちら側のものが増えているかも知れないよ?[それと共に、途絶えた気配があるのも感じてはいるが、そちらには触れず。懐くように寄って来た『種』を、また傷口へと取り込んだ。*]