─ スラム街・路地 ─[>>*3こちらの事情に少女が何を思っているのか、私には知る術がない。彼女がどんな境遇で今ここに居るかも、同じくで。私に分かるのは、>>*4彼女が言葉にしてくれた感謝だけ]…こちらこそ。大切な贈り物を、あの店で選んでくれてありがとう。[これからどうするかはお互い決まっていたことだったけれど、今交わしている言葉のやり取りは純粋に嬉しくて、穏やかなものだった。その穏やかさを惜しむ思いは胸にしまい、言葉を収めた]