[何が起こったのかわからなかったが、相手の技だろう。落馬は免れたが、背が炙られるように痛む。いくらか距離を稼いでから馬を下り、その背を叩いた。] 行け。[馬の毛並みが少し焦げ、一部が火傷になっている。相手の技の種類がわかった以上、巻き込むのも不憫だ。] ヴィニー。 私を濡らしてくれ。[巫女と遠隔で技を競っているらしき腹心に声を掛けたのち、足下に得物を突いた。じわり広がっていた水>>42が薄く凍っていく。*]