うっわ、痛そう。[ その間にも、ベルティルデの腕に現れた盾は無数の棘持つ円盤に姿を変える。その形状を見れば目的は明らかで、竜は逃げ場を探すように上空で旋回する。 ]結構、えぐいよな、あんたの武器っ![ しかし逃げると見せて、投げつけられた円盤の軌道を目にした途端、竜は翼を半ば畳んで、駆け上がった上空から、ベルティルデの方へと落ちるように滑空する。 ]うおっ!![ 当然に回転しながら飛来する円盤に、正面から突っ込むことになり、骨の棘に切り裂かれた左腕から二彩の鱗と朱の飛沫が散った。 ]