[時に。
邪視を司る怪物は、怠惰な癖して俗流であった。
“月刊 天使の飼い方”の定期購読者であった。
永き時の中に在っては、大概の享楽を経験してしまうもの。
ついうっかりと、スライムプールならず自前の触手プールで未熟な天使を受肉させてしまう程度には、玩弄の術も持つ。
だが、脳裏に届いた聞き知った声には気配だけで笑い。]
彼が欲しがるなら、いずれ褒美にでも与えよう。
[緩慢な物言いは、されど傲慢。
単一種にありがちな性質を覗かせて、話半分耳を傾ける進捗。
他者に教えを乞う龍人>>*6ほど素直に出来ては居ないが、覗きは趣味のひとつであった。]