[>>*10 いつもと変わらない調子の声音が心の裡に響く。その声だけを聴いていると、砦は無事なのだろうかと錯覚してしまう。] おう、兄者。 無事だったか! ……っはは! うちのカークも多少は使えるだろ![実際は、炎の渦に包まれているなんて、此方からでは想像もつかない。息子が送ってきた絵具や油があのように使われているなんて。知る由もない。]