[推測は声に出さぬまま、次の手を考えて。不規則に飛ぶ彼を目で追いながら、問う声>>*15に軽く口端を上げる]あぁ、ちゃんと伝えてくれたよ。彼は優しい人だね。クレス。[今の私は余裕の表情にも見えるだろうか。実際は手の内を知られている私の方が不利なのだから、余裕など無い。でも、嬉しくて。こうして名前を呼んで、呼ばれる事がただ、嬉しくて。こんな時であっても──こんな時だから。笑みが零れて、仕方なかった]