……そっか。直ったんだ、このランプ。俺が帰れるように、直してくれたんだな……[ たった一人の人物の姿が、脳裏に浮かびあがる。何年かを彼と一緒の部屋で過ごした。それもまた、ある意味の家族だった。尻尾を振る犬をそっと撫でて。笑顔を向けるユーリエとともに立ち上がり、ようやく歩きはじめた。 ]――――ありがとう、ミヒャエル……。俺の、友達――――。