……そう、立て続けに喰らう訳にはゆかぬのでな。[漆黒が散るに合わせて響くは楽し気な声、一つ。声の出所は、上。扇の一振りにて生み出せし虚像と瞬時に入れ替わりつつ、魔自身は上へ跳ぶ事で双牙を避けていた。ふわり、優雅とも言える挙動で白銀の背後へと降りた魔は素早く身を返しつつ、己が左に刃を流す]……っせい![気合と共に、右へと向けて刃を振るう。背を狙い、放つは横一文字の薙ぎ、一閃。**]