― 白猫の約束と赤の慟哭 ―
『おい!おいこら!ウォルターテメェ、
なんて事>>152約束しやがった!?
なんだよ死なせてくれって。ばっかじぇねぇの!!?
俺ぁ死にたくもねぇし死んだように寝るつもりもねえし、
てか起こせよ!
起こしてくれよ!!
俺はまだ暴れ足りねぇんだよ!!!
生きたいんだよ!!!!
勝手にカッコつけて死にたがるな!!
大馬鹿野郎!!』
[黒いネズミは金切り声で散々喚き散らし、青年の親指に噛み付いた。鈍いホログラムの体に鋭い痛みが走る。一瞬頬を引きつらすが、青年は親指のネズミをじっと慈しむように見つめていた。]
――悪いねぇボス。残念だけど、君に拒否権は無いんだ…
[薄ら笑い、芯の冷えたような声で告げる。]
良いじゃないか、僕と君との仲なんだ。
――頼むから、一緒に心中しておくれ?*