[>>35息を切らして駆けた廊下。彼女の姿を見つけて、ほっと息を吐く。駆けて来る少女を膝を付いて抱き留めようとして、…けれどこの身をすり抜けて行く、その背を視線が追った。既に魔法が解けて一つに戻った二人の少女が、其処にいると、もう一人の自分に知らせて、――赤い世界の意識は、途切れた*]