ゲオルグ。 ……人狼船にしたかったなあ。[どちらの口調で話すか、迷って。 どちらともつかぬ言葉で語り、 へらり、力の抜けた笑みを見せる。 人狼の仲間を増やしたかったのは本当だ。 疑われるのが苦しくて悔しかったのは 獣の心か人の心か、それとも両方か。 分からないものの、小さくため息ついて] ごめん。 この船に乗らなきゃよかった。[やっぱり、出てくるのは後悔の言葉。 足元に落ちた花を両手で集めて、 目を閉じてそれを抱きしめた]*