[求めているのは既に亡き者。幼き頃、親を亡くした風を守り育て。そして、自らが生きた証を──剣術と、あらゆる知識を風へ託した者。唯一、打ち破るを叶えられなかった存在──太刀の師たる者。死者を越えんと力求めるは無為と。割り切りつけたはずのそれを求める矛盾に、風は未だ、気づく事はなく]