[武器が手元に戻るや否やの時、次なる一撃が放たれた>>*8
それは先の攻撃と性質の違う――射撃の構えより生じた光の矢。
軌道はやや甘くはあるも、鎧でまともに受ければ貫かれてしまうことは想像に難くない]
……ならば。
[蛇竜の身が、何かに弾かれたように左横へ倒れた。
直後、元々体があった場所を光の矢が通過する――水飛沫を散らして]
――出し惜しみは、すべきでない、ですものね……。
[強引な回避から身を起こしつつ、"呼び出した"水塊を手元へ引き寄せる。
それは海に住まう竜として、本領ともいうべき力。
ただ、思うまま振るうことには、若干の迷いはあったのだけれど]