[そして] ……これでもう、身動きは取れないはずですが。 まだ、続けます、か?[その背にある翼を傷つけぬよう、けれど身動きは取れぬように右手を後ろ手にしながら地に押さえ。問いかけを紡いだのと、もう一方の決着が着いたのはほぼ間を置かぬほど、だったろうか。視線を向ければ、あちら──黒髪の男性からも声がかかったかもしれないが]